プロフィール

劇団・青山稜(げきだん せいざんりょう)

劇団・青山稜は、2013年5月に活動を開始した、素人劇団です。

コンセプトは、以下の通り。

 

《青山稜(せいざんりょう)》

青山(せいざん):人間いたるところに青山あり。青は、死を意味する色。山は盛り上がり。青山とは墓の意。

稜(りょう):稜とは、稜線、リッジ、境界線。青山の境界線となれば、その稜線は壮絶だ。その稜線の片側は「生」、もう片側は「死」の世界のなのだから。しかし、「あの世」と「この世」に片足ずつ踏みながら立つ、これこそが表現者の誠実な姿だと、私たちは信じているのです。

 

《劇団コンセプト》

語るに足る物語を!

「物語」ということが、ますます重要になってきていると思う。

果たして私たちは、語るに足る「物語」を持っているだろうか?

私たちの人生も、コミュニティも、国家も、社会も、すべては物語にすぎない。

だから、私たちはどのように物語を解釈するのか、どのような物語的多様性を持つのかが大切なのだ。

民族の物語、地域の物語、国家の物語。そういった「大きな物語」は、神の死を宣言したニーチェをまたずとも、この近代社会の中では確実に失われている。

「大きな物語」を失った大きな世界は、むき出しの欲望と欲求をあらわにしている。

しかし、コミュニティが崩壊した現在においては、この物語なきむき出しの現実に、バッファーなく直接、生身の個人が向き合わなければならない。自己責任の名のもとに。これは、悲劇だ。

物語なき大きな世界は、さまざまな手段で、個人を懐柔する。最近はやりの「癒される」ということばもそうだ。

「癒し」が必要な時代らしい。苦しい時代だ。そしてこの苦しみは、小動物を愛でたり、カフェでスイーツを食べたりすることによって、癒されるらしい。

残念なことだと言わざるを得ない。

少なくとも私の知っている苦悩は、小動物やスイーツなどでは、癒されるような種類のものではないし、そんな簡単なもので癒されてしまうようなものだと思いたくもない。

むしろ今、癒しを求めているその心の苦しみの根源について、もっと向き合う必要がある。

大きな世界と個人が直接対峙をしなければならなくなってしまった近代社会の今だからこそ、私たちはそれを読み解くための物語を厚くしていくことこそが重要な事だと思うのです。


みんなで作る劇団

劇団・青山稜は、みんなで作る劇団です。

ブログやFBなど、個人の表現の発信が容易になっている昨今ですが、その表現の中身はいささか心もとない。

しかし、演劇をはじめとした表現を表に出す世界は高度に専門化され、ぽっとでの素人には垣根が高い。

これは、ねじれた関係、不幸な関係ではないでしょうか。

次々と消費される、有象無象の表現のはきだめ。堆積する、表現という名の夢の島。その対極として、演劇関係者しか見に来ない演劇。対バンしかいないライブハウス。

表現とは、もっと意味深くて、簡単なものであるべきだ。

演劇は、たくさんの才能や技術、情熱の集合体です。

役者はもとより、演出、照明、音響。舞台監督。美術。プロモーション。舞台演奏をしてみたい。衣装を作ってみたい。何だかわからないけれど、演劇的なことにかかわってみたい。

そんな人々よ、来たれ! 経験なんて、問いませんよ、アホらしい。

ポイントは、「○○が出来る」ではなく、「○○をしてみたい」ということ。

演劇や表現の自由で責任ある世界にちょっとでも関係したいみなさん、お問い合わせください。一緒に、舞台を作っていきましょう。