詩を読んで好き勝手いう会 2013年の記録
《第5回》
『尾崎放哉句集』尾崎放哉(春陽堂)
日時:12月25日(水)
13:30~15:00
場所:川口
「咳をしても一人」とか「こんなよい月をひとり見て寝る」とか「障子あけて置く海も暮れきる」とか、じっとりとした暗さと孤独感が放哉の魅力です。しかし、意外におちゃめな放哉を発見!
みそ汁ばっかり飲んで腹がたぷたぷになっている句や、雀と朝の早起き競争をしている句などもあります。悲惨な暮らしを諧謔する、そんなユーモアのある人だったんですね。たくさんの無心がかなうわけもわかります。ほっとけない人ですよ、きっと。
しかし、放哉の学習会が爆笑に包まれるとは、全く想像していなかった。
ちなみに放哉は、犬か猫なら、犬派ですよ。
《第4回》
『在りし日の歌』中原中也
日時:10月29日(火)
19:00~21:00
場所:大宮の居酒屋
やっぱり居酒屋開催になりました。
「冬の夜」は、なんだか下宿の大学生っぽいとか、「幼獣の歌」は、燧石(火打石)を打って星を作るイメージがいい、なんて意見が出ました。「骨」とかの第三者的な視点もいいものです。「お道化うた」がなんかかわいいって意見も。
わたしとしては、「また来ん春・・・・・・」のなんともいえない切なさにぐっと来ます。「春日狂想」のうそぶいて破れかぶれなのも、好きです。
《第3回》
『山羊の歌』中原中也
2013年9月29日(日)
18:30~20:30
会場:大宮
近代詩の基本にかえって、中原中也を取り上げました。
中原中也の詩は基本的に低いトーンで淡々と続いていくが、独特のことば、刻まれるリズム、が心にしみます。
時代を突き抜けた先を生き、そこから現在を「見る」、それが詩人なのかな~と感じさせられました。
《第2回》
『現代詩の鑑賞101』大岡信 編
2013年8月18日(日)
10:00~12:00
会場:浦和
現代詩をひとまず網羅的に、取り上げてみましょう! 第2弾です。
久々に現代詩を読む私、いいですね~このクラクラ感。
メタファーの先にあるめくるめく世界。
《第1回》
『現代詩の鑑賞101』大岡信 編
2013年7月1日(月)
19:00~20:30
会場:大宮
まずは、現代詩に触れてみましょう。今の詩って、どんななの?
私は個人的趣味で、吉岡実の「僧侶」は外せません。四人の僧侶の黙示録ですね。
現代詩を(ほぼ)初めて読むメンバーには、新川和江の「歌」や、川崎洋の「鉛の塀」が心に残ったようです。